温度管理保管
危険物の中には比較的低い温度で反応が始まるなどの理由で安全に保管を行うために、ある温度以下で冷却保管が必要なものがあります。
また、危険物の品質を確保するためにある一定の温度帯内で保管が必要なものがあります。
更に危険物であっても流動性の確保のためや結晶化を防止するために加温保管が必要なものがあります。
この様な危険物を保管するために当社の屋内貯蔵所には危険物をある一定の温度帯にて保管する低温設備と加温設備、冷暖設備のある保管室を設置しています。
低温設備のある155m²の部屋が4室、加温設備のある155m²の部屋が1室、冷暖設備による定温保管が行える部屋は155m²が7室、255m²、310m²、544m²の部屋が各1室あります。
定温室の保管温度は冷却の場合は15°Cから25°C、加温する場合は25°Cから30°C°Cとなっていますので、低温室または加温室として運用を行うこともできます。
常温保管品以外のお預かりした危険物は、荷主様のご指定保管温度帯に対応した温度管理室にて保管が行われています。
温度管理設備
定温保管室は屋外に設置された冷凍器またはヒートポンプ方式のチラーユニットと、室内で熱交換を行うユニットクーラーにより室内を冷却しています。
加温保管室は屋外に設置された電気ヒーターの加熱による温水タンクまたはヒートポンプ方式のチラーユニットと室内のユニットクーラーにより室内を加温しています。
冷凍機またはチラーユニットを使用して温度管理を行っている部屋は全て2系統の空調設備が配置されていますので、どちらか片方が故障した場合でも残りの1系統にて温度管理保管が可能な設備となっています。
温度監視について
温度管理が必要な危険物それぞれの温度に対応した倉庫にて保管が行われていますが、倉庫内の温度は設置された温度センサーにより常時監視されています。
倉庫内温度が設定された温度以上に変化があった場合には温度センサーが感知し、警報装置の作動により温度異常が通知されるシステムとなっています。
温度センサーのデータを常時監視するためのデータロガーが設置され、データロガーから温度データが送信されています。
送信された倉庫内温度測定データはウェブ上で確認することができます。
測定された温度データはある一定期間の間保管がされています。
お客様から定温保管の依頼を頂き、お預かりした危険物貨物がどのような倉庫内温度で保管されたかのデータを提示させて頂くことも可能となっています。
常温倉庫での保管を依頼されている場合は、温度センサーが設置されていない倉庫にての保管となっています。
そのため保管温度データが無いのでデータ提示させて頂くことができません。